ブックメーカーに攻略法はない

ブックメーカーに限らずお金を賭けるゲームは、誰しも少しでも効率的に利益を得るために攻略法を考えようとするものです。はたしてブックメーカーに攻略法はないのでしょうか？結論から言ってしまうとブックメーカーにおいて明確な攻略法はないです。正確には攻略法自体は存在しても、ブックメーカーの仕組み上それはすぐさま攻略法ではなくなってしまうのです。

仮にサッカー日本代表がワールドカップのグループリーグを突破できるかどうかが賭けの対象になっているとします。通常の場合、参加者は日本代表の強さやグループリーグで対戦することになる対戦相手のデータを研究し、どちらに賭けるかを決めることになります。ではここで仮にこのゲームで攻略法が発見され、グループリーグ突破と脱落のどちらに賭けるべきか分かったとします。この場合あなたは利益を得ることができるでしょうか？

答えはノーです、なぜならもしそんな攻略法が発見されたとしたら誰もが「賭けるべき方」に賭けてしまうので賭けが成立しないからです。それ以前にこうした問題が発生した場合、ブックメーカーは賭け金を払い戻してノーゲームとします。そもそもブックメーカーの配当は賭け金の比率により決定されるので、鉄板のゲームで大きな利益を得られないようになっているのです。では賭けの対象となるスポーツなどの関係者と組んだ八百長で稼げないのか、漫画などではよくあるシーンですが現実にはこれもまた困難です。というのも八百長などの不正な方法で荒稼ぎされてしまってはブックメーカーも商売にならないので、近年は大手を中心に国際オリンピック委員会などの団体と連携して不正の防止および調査に取り組んでいます。一時的に多少のお金を手に入れてもその後の捜査で逮捕されてしまっては本末転倒です。こうした方法で稼げるのはマフィアの大物などごく一部の限られた人間だけ、私たち一般人はまっとうに試合の研究をして運を天に任せるしかないのです。